36ch

いろいろ

分かってるつもり

会社で嫌なことがあると、つい愚痴を言ってしまうことがある。

その度に言わなきゃ良かった、と後悔する事が多い。

嫌い、大嫌いな奴の愚痴を言ったとき、ごく稀に、本当は好きなんでしょ?

いつも気にして見てるから きっと好きなんだよと、言ってくる人がいる。

その後も、私の分析をしてるかのように、私の気持ちを決めつけてくる。

私の何を知ってるんだ!と、言い返したくなるが、こういう人は厄介なのでやめとく。

犬がこっちを見つめ、寄ってきてズボンの裾に鼻を付けてきた。

とっさに避けようとすると、あなたのこと好きなんだわと、飼い主が言う。

私はこの世で犬ほど嫌いな生き物はいない!

犬という生き物の全てが嫌いだ!

人間が書いた犬の気持ちなる本を片手に、犬の気持ちを代弁してる飼い主の顔は、誇らしげだった。

ズボンの裾が気になってる私の気持ちは、分からないだろうが…

そういえば、私ほど熊を理解してる者はいないと、自負していた男が熊に食い殺されたっけな!

大切なパートナーを巻き添えにして

パートナーの熊に対する気持ち

分かっていたのだろうか?